- とまる
- I
とまる【止(ま)る・留(ま)る・停まる】※一※(自動詞)(1)動いていた人・物などが動かなくなる。 停止する。 《止・停》「時計が~・る」「心臓が~・る」「赤信号で~・る」(2)続いていたものが絶える。 継続していた状態が中断する。 《止・停》「痛みが~・る」「鼻血が~・らない」「地震で電気もガスも~・ってしまった」「原料の供給が~・る」(3)ある場所に固定されて動かない。 《止・留》「釘が短すぎて板がうまく~・らない」(4)(鳥・虫などが)何かにつかまって休む。 《止・留》「スズメが電線に~・っている」「トンボが~・る」(5)見たり聞いたりしたものが強く意識される。 《留・止》「白いセーターの少女が目に~・った」「御心~・るべき故もなき心地して/源氏(空蝉)」(6)とりやめになる。 中止になる。
「月の宴…~・りてさうざうしかりつるに/源氏(鈴虫)」
(7)立ち止まって休む。 たたずむ。「今宵も行き過ぎがてに~・らせ給へるを/源氏(蓬生)」
(8)あとに残る。 生き残る。「今まで~・り侍るがいと憂きを/源氏(桐壺)」
(9)決着がつく。 落ち着く。「ことわりも何も, いづこに~・るべきにか/源氏(若菜上)」
(10)妊娠する。「誰子ともしれず~・つて, お腹をなやみといふ時/浮世草子・諸艶大鑑 3」
※二※(他動詞)(1)とめる。 やめる。「サラバトアッテ自害ヲ~・ラセラレタ/ロドリゲス」
(2)停止させる。「野口の溝の水氷滑るを~・る高足駄/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
〔「とめる」に対する自動詞〕‖可能‖ とまれる︱慣用︱ お高く~・御目(オメ)に~/目にも留まらぬIIとまる【泊(ま)る】〔「止まる」と同源〕(1)自分の家以外の所で夜を明かす。「もう遅いから~・っていきなさい」「野に~・りぬる君だち/源氏(松風)」
(2)船が停泊する。「こよひ浦戸に~・る/土左」
‖可能‖ とまれる
Japanese explanatory dictionaries. 2013.